ヘタなりに絵を続けようと思った 【イラストレーター安西水丸さん展覧会レポート】

こんにちは。たかぎです。

ほそぼそと、ヘタなりに絵を生業にしている私としては「プロのイラストレーターの仕事を見んと!」と思い行きました。(割引券もらったことが大きい)

 

anzai

 

【1】 安西水丸さんとは? こなした仕事の量がハンパじゃない。

 

水丸(みずまる)さんの仕事はムッチャ多い。その作品の多さはまさに「仕事をこなしてきた」って表現がぴったり。

  • 漫画家 / 絵本作家
  • 文筆家
  • 編集 / ライター
  • 広告
  • 本の装丁などなど。

 

でも本人は「仕事なに?」って聞かれたら、真っ先に「イラストレーターです」ってにこにこ応えるだろうって、展覧会の初っ端のキャプションにあった。

「(…….. なんか、それっていいな)」

 

よく分からないけど展覧会のスタート地点で心が温まりました。

 

img_1417
会場の福島県立美術館。見応えのある内容でした。

 

 


 

【2】 グサッときた水丸ポイントをあげるよ。

 

1.  イラストレーターって、どんな仕事?

当たり前だけど、絵を描いてるだけがイラストレーターじゃないよな…と痛感した1年だったのでズキっとしました。

 

「僕がやっているイラストレーションというのは「絵」じゃないんですよ。小さいときから絵は好きだったけど、それは自分の気持ち、感情や思ったことを視覚的に表現したかったから。今も「絵」を描いているわけではなくて、依頼してくれた人の気持ちを自分の中でかみ砕いてビジュアライズしているという感じなんです。」

リクナビ 就職ジャーナル「仕事とは?」より

 

「絵を描いて」って仕事をくれた人の意図を汲み取って、その上で表現するのが仕事。

 

「… はああああぁ わたしできてっかなあああ???」

と普段の自分を考えてしまいました。

 

2.  起承転結なんていらない。

 

これは水丸さんの漫画を読むとよく分かるんだけど

ほんと起承転結がない。山も谷もない。

 

manga
普通の人ってw

 

こんな感じでスーッと流れてくのが心地良い、って不思議な作風。

PREPとか「結論から先に述べよ」という今の時代でこれは救われる言葉だった。(まあでも凡人はその型を使った方がいい気もする)

枠をとっぱらったマンガは、シュールだけどすごい安心感がありました。

 

 

3.  うまい絵を描く人は世の中に腐るほどいる。その人にしか描けない絵をかこう。

 

img_1413
撮影OKの休憩スペースの絵がかわいかった。

 

今どき、ちょっと周りを見渡せば絵の上手い人なんてすぐ見つかる。(例えばこのサイトとか、あー見たことある!ってクリエイターがいっぱい) そうじゃなくて、

 

その人しか描けない絵を追求しようと。

 

「….

なんかそれなら分かる…!!!!」(たかぎ)

 

その根拠なき自信はどこからくるんだ?って話ですが、

それは水丸さんの説明がドンピシャですw

 

第一、焦らなくても、僕は必ずいつかはイラストレーターになれると思っていました。7人兄弟の末っ子で母親にすごくかわいがられたせいか、小さいときから自分に自信はあったんです。もっと言えば、自信だけしかなかった(笑)。絵にしても、僕よりうまい子はたくさんいて「うまいなあ」と感心したけど、自分の持っている感覚、ものの見方というのは誰にも真似できないだろうという気持ちがすごくありました。学校を通う道一つを選ぶにしても、この道はこんな感じがする、あんな感じがすると考えて、「いい道のベスト10」などをつくったり。そういうことが僕は好きでした。

 

リクナビ 就職ジャーナル「仕事とは?」より

 

そう。末っ子という生き物は、生まれた時から根拠なき自信を持っているんです。(当然わたし末っ子)

 

というのはアレですが、自分の世界観をもう少し信じようと思えました。

 

第一、水丸さん自体「僕は小学生の絵を描き続けてるんですよ」ってコメントしてるように

 

まあ上手いかどうかって聞かれたら「うーん」ってなる作品もある。 (失礼すぎる)

 

でも色や言葉、レイアウトがやっぱ考え抜かれていて一度見たら忘れられないっていうのは十分上手いってことなんでしょうね。(本当に私は何様なんだろう)

 

 

4.  いつも相手を思いやる姿勢を忘れない。だから愛された人だって分かった。

img_1415
最後にかけられてたパネル。なんか愛着が湧いた。

 

展覧会を通してひしひしと伝わってきたのは

「みんなどんだけ水丸さんのこと好きなんだよ」

という愛情。

 

かつて共に作品を作った村上春樹のコメントを読むと「どんだけ愛し合ってるんだよ」と思うほど。絆とか信頼感とか越えた関係なんだな。

 

途中のキャプションにあったが、38歳でイラスレーターとして独立してから、作画がよりシンプルになったらしい。それはたくさん仕事がきた時も、クオリティ高い作品を作り続けられるようにって想いがあったため。

 

本の装丁の仕事は、必ず作品を読んでからその世界観を汲んだ上で絵を描いてたらしい。それは「依頼してくれた人の気持ちを自分の中でかみ砕いてビジュアライズする」ってポリシーに通じる。

 

「いつも相手を思いやる姿勢を忘れない人だった」

という一文も。

 

「ああ、愛された人なんだな」とよく分かりました。なんかほっこり。

 


 

【3】 下手なりに、相手を思いやりながら、一所懸命描き続けようと思った。

 

SONY DSC
外観。芝生でピクニックとかしたいけど、だめなんかなあ

 

中学生の時にイラスレーターになろうと思い立って、日芸を卒業し、電通→NYのデザイン事務所→平凡社→独立というキャリアを進んできた水丸さんは

「すべてはイラストレーターになるため」

という真摯な姿勢の持ち主だった。

 

だからサラリーマン時代も「広告や出版の会社で働き、イラストレーションを依頼する側の視点をきちんと学べたのは本当によかった」と語ってる。

 

 

なんかとにかく真っ直ぐ。

卑屈になったり「自分なんて…」思ってる暇はなく、一直線にイラストレーターになった人。

 

 

 

私はよく「自分なんて…」と思ってるけど、それは仕事相手にも失礼だなって最近思う。とにかく一所懸命描くしかない。

一度でもひどい絵なんて描こうもんなら「わたしはこんなにつまらないイラストレーターなんです」って世界に言うようなもんだからな。

だから、これからも下手なりに描き続けようと思いました。以上。

 

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